河川を取り巻く環境の変化は、洪水等の災害へのリスクが高まることから、定期的な調査が必要です。人々の暮らしを洪水から守る堤防などの施設全般の維持管理に、空中・水中・陸上からセンシング技術を駆使して支援します。
計測イメージ
水源から河口までの総合的な土砂管理が必要とされる中で、河道内の土砂移動状況と海岸への土砂流出量の把握が課題となっています。朝日航洋では、定期的な計測や出水前・出水後の計測を実施し、2時期の計測データを比較してDTMの差分解析を行うことで、河床変動量を算出できます。
航空レーザ計測は河川横断測量と比較すると、その精度はほぼ同程度ながら、面的に地形標高データを取得することができ、また人の進入困難な区域でも計測できます。
河床変動段彩図例
河床変動縦断図例
氾濫シミュレーション事例
現在、全国の河川で航空レーザ測量による高精度・高密度な地形データが整備されています。朝日航洋は、航空レーザ測量による三次元地形データの取得から、高精度・高密度な地形データを使った氾濫シミュレーションやデジタル浸水予想図の作成まで一貫してサポートいたします。
詳細な地形データを氾濫シミュレーション解析に利用することで、浸水区域や浸水深、浸水到達時間などをより正確に予測できるようになるため、より的確な対策を検討することもできます。
デジタル浸水予想図ビューワ例
避難経路探索システム例
樹木群抽出イメージ
近年、治水と環境の調和した川づくりが求められています。河道内の樹木は流速の低減による堤防・河岸の保護などの治水機能のほか、生物の多様な生息環境や自然豊かな河川景観創出などの環境機能を果たします。しかし、洪水時には河積を減少させて、水位上昇を引き起こすため、洪水流にとって大きな抵抗要素となることがあります。
朝日航洋は、高精度・高密度な航空レーザ測量データを活用して、河道内における樹木群の現状(分布や面積、平均樹高など)の把握をサポートいたします。
河道内の樹木分布と樹高段彩図例
測深イメージ
朝日航洋では、音響測深機(SONIC2024等)を用いた水面下の深浅測量と、航空レーザ測量を組み合わせることで、ダム貯水池や河道の維持管理、さらには流域の総合土砂管理の高度化をサポートします。
サイドスキャンモザイク画像(河床面)例
底質分類図例