朝日航洋は、QGISシルバースポンサーとして開発プロジェクトを支援するとともに、QGIS日本語化プロジェクトの推進や講義・セミナー等への講師派遣等を通じて、QGISの普及に貢献しています。
QGIS(「キュージーアイエス」または「キュージス」)とは、誰でも自由に、無償で利用できるオープンソースソフトウェアの地理情報システム(GIS)です。
QGISは、数多くのデータ形式に対応し、空間データの可視化、編集、分析、印刷等の機能を持つ、高機能なデスクトップGIS で、Windows、Mac OSX、Linux 等で動作します。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
http://qgis.org/ja/site/
出典:平成27年国勢調査(総務省)
データの閲覧・可視化
QGISは多くのデータ形式に対応しています。ESRI Shapefile、KML、GPSデータ、CADデータ 等のベクタデータ、GeoTiff 等のラスタデータを入出力できます。また、タイル地図を背景に表示したり、表形式のXY座標データ(csv等)を地図上に可視化できます。さらに、スキャンした紙地図に位置情報を付けて読み込むことも可能です。
出典:品川区ヒヤリハットマップ情報
淡色地図(国土地理院 電子地形図[タイル])
データの作成・編集
スキャンした紙地図をトレースし、GISデータを作成することができます。データ更新のため、追加・削除したり、属性情報を書き換えることもできます。隙間なくデータを作るためのトポロジ機能・スナップ機能もあります。
データの解析
データを読み込んだ後は、空間解析を行うことができます。たとえば市区町村ごとに地点数を数える、施設からの一定距離の範囲を調べる、ラスタから複数の条件に該当する範囲を抽出する等、課題発見・解決に役立つ機能が多数あります。
出典:基盤地図情報 道路縁第6-7回
自然環境保全基礎調査 植生調査(環境省)
印刷
スケールバーや凡例を自在にレイアウトし、地図として仕上げ、画像出力・印刷することができます。
出典:地球地図全球版 土地被覆第3版データ、国土数値情報 行政区域データ、地球地図日本 第2.2版ベクタ 沿岸線
出典:平成27年国勢調査(総務省)、国土数値情報 行政区域データ
データの可視化をはじめに、GISの機能は、行政、企業、市民 等の立場にかかわらず、非常に有用で、その重要性はますます高くなってきています。市販されているGIS製品は洗練された製品である一方で、価格や操作が難しそうということ等がいっそうの普及を妨げる要因とも考えられています。そこで、朝日航洋は、2011年よりオープンソースであるQGISを使った講習会を通じて、気軽に使えるGISの普及と、具体的な使い方を習得する機会をご提供しています。
オープンデータを使って地図を作ろう
QGIS活用講座(初級編)の様子
2017年6月
2017年9月
【QGIS活用講座】開催情報はこちら
→ https://qgis-a.peatix.com/
ここ数年、オープンデータに代表されるように、2次利用のラインセンスが明確になったデータが流通しつつあります。これらのデータを再利用し、GISで可視化、様々なデータと重ね合わせることで、これまで気が付かなかった課題が明らかになったり、その逆に、これまで抱えてきた課題解決のきっかけになったりします。朝日航洋では、「データをGISで可視化し、課題を見つけ、解決する」このプロセスを体験・習得いただくために、実際のデータとQGISを使ったワークショップの企画・開催サービスをご提供しています。
ワークショップの様子
静岡市 2016年7月
富田林市 2017年9月
朝日航洋は、今後ますます増加するQGISユーザーへのサポートサービス「QGIS & A」を開始いたしました。
QGISはオープンソースのGISソフトウェアで誰でも自由に利用できます。また豊富な機能と拡張性を持つためGISの初心者から、研究や業務目的での高度な利用まで幅広い分野でカバーでき、近年急速に利用が拡大しています。
朝日航洋はQGISをはじめとするオープンソースのGISのノウハウを生かして、今後増加するQGISの利用や、組織への導入をサポートいたします。