“やるべき事は確実にやり、やってはいけないことは決してやらない” 「確行」とは「確実に行うこと」。 朝日航洋では、何事も基本に立ち戻り、確実に行うことを意味する言葉として浸透しています。
私たちは安全に対する役割と責任を認識し、安全最優先と法令遵守の原則に則り日々の仕事を行っています。
安全を確保するため、安全管理システムを導入し、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action) のPDCAサイクルを実行しています。
一般的には様々な不安全事象が鎖のように繋がってしまうと事故に至ると言われていますが、大事に至る前に不安全事象を予め特定しリスクを回避する安全施策を立てることが大切です。このため、日常の業務における不具合、あるいは不安全事象を集める社内ネットワークを用いた報告システムを設けて活用し、社員全員が情報を共有しています。
発生した不具合あるいは特定されたリスクの高い事象についてはその要因分析を行ったうえで、再発防止対策あるいは予防対策を立てて確実に実行すると共に、処置対策の定期的な評価を行って有効性を確認します。
また、安全運航を行うため、操縦士、整備士、運航管理者等の教育訓練を徹底して行い、高い知識と技能の習得を図っています。運航・整備の手順を確実に行うことを基本とし、安全意識を高める教育訓練にも重きを置いています。
更に、役員と運航・整備・営業の統括責任者で構成される「航空安全推進委員会」(委員長:安全統括管理者である航空事業本部長)を毎月開催し、不具合事象・不安全事象のレビュー、安全施策の実行状況のモニターを行っています。委員会は、日常作業を行っている現場の「航空安全委員」と緊密な連携を図っています。
一方、定期的に社内の安全監査を行い社内の安全管理システムの問題点の把握と是正に努めるとともに、役員による現場安全パトロールを行い、社員との意見の交換も行っています。
今後も安全文化の醸成に努め、役員のリーダーシップと現場のプロ意識と責任感を機軸に据えて、より一層の安全な運航/整備を追求してまいります。
当社では日々の安全運航を目指して、全社員を対象に以下のエレメントに関する安全教育を行っています。
安全管理の目的、安全管理規程概要、リスクマネジメント、社内安全報告制度、再発防止措置・予防措置、安全に関する責任分掌、安全監査、安全文化などを学びます。
過去の事故事例をレビューし、事故の要因、再発防止策を学ぶとともに、航空の安全確保と維持の大切さを学びます。
操縦士、整備士、運航管理者を始め全社員を対象に、ヒューマンファクターの基礎知識、ヒューマン・エラーについて体感し、安全な運航を確保するために利用できる人的リソース、ハードウェア及び情報を効果的に活用してチーム力を向上させることを学びます。
職場や作業の状況の中に潜む不安全因子とそれが引き起こす現象をグループで話し合い、分かり合って、仕事を始める前に、危険察知能力を向上させることを学びます。
各職場において、組織管理者と航空安全委員を中心に定期的に職場安全会議を開催し、安全運航の確保、安全性向上に取り組んでいます。
「航空安全大会」を開催しています。安全に係わる講演等を行って、安全に係る知識の向上、新年度の安全意識の高揚を図り、航空安全への決意を新たにし、安全運航の確保を誓います。
1989年から1990年にかけて当社では連続して航空事故が発生し、1990年10月5日に運輸省(現国土交通省)から改善勧告を受け、 安全運航に関し徹底した抜本的な見直しを実施して安全運航の確保を図る体制を作り上げました。 毎年10月5日は朝日航洋の再出発の日として「航空安全の日」と定め、安全祈願行事を実施しています。
※安全祈願行事では、全社員が改めて「安全」を誓います。
社員の家族と一体となった安全活動を目指して、社員や社員の家族から「航空安全スローガン・ジュニア航空安全ポスター・航空安全プロモーション作品など」を募集しています。1992年から毎年募集を行い、その都度500件近い作品の応募があります。