人と仕事人と仕事

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航空事業

常に冷静な判断を忘れずに
技術を活かして
救命救急医療を支える

2005年入社 操縦職/ヘリコプター

宮田 貴資 Takashi Miyata

大学在学中に操縦ライセンスを取得。朝日航洋入社後は、送電線パトロールや、報道ヘリコプターの運航、旅客輸送などの業務を担当。現在はドクターヘリパイロットとして従事。保有資格は航空無線通信士、事業用操縦士。

子どもの頃からの憧れを仕事に

出身は長崎県島原市。定期的に火山活動が活発になる、雲仙普賢岳の近くで育ちました。小学生の頃から学校のグランドや陸上競技場に、災害支援のヘリコプターが飛来するのを見て「将来は自分も、ヘリコプターで人を助ける仕事に就きたい」と考えるようになりました。大学在学中にヘリコプターのフライトスクールに通い、事業用操縦士の資格を取得しました。当時は資格を取得するのに精一杯で、朝日航洋のことは就職活動で初めて知りましたが、実は子供の頃に見た雲仙普賢岳の取材をしていた報道ヘリコプターも朝日航洋が運航していたものでした。

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ドクターヘリ
パイロットになるまで

入社後は社内訓練を経て機長となりました。その後、送電線パトロールや、報道ヘリコプターの運航、旅客輸送などの業務を担当しました。テレビ局の報道ヘリを担当していたこともありました。ドクターヘリの担当になったのは、入社8年目の頃でした。

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出動要請を受け
5分後には上空へ

現在、朝日航洋では全国9カ所でドクターヘリの運航を請け負っています。ドクターヘリは各都道府県の管轄にあり、普段は拠点となる基地病院で待機しています。救急からの出動要請を受け、医師と看護師を乗せて、現場に急行します。出動要請から出発までは、約5分。現場到着後はすぐに患者搬送できるよう離陸準備をします。状況によりますが現場到着後、30分程度で患者を運ぶこともあれば、救助や処置の完了まで2~3時間待つこともあります。出動要請は多いところで年1200件。少ないところで年400件ほどです。

人命に関わる
仕事だからこそ冷静に

ヘリコプターの操縦自体は、ドクターヘリだからといって、他の業務と変わることはありません。ただし、出動要請がある時は命の危険があり、ドクターヘリが必要であると判断された場合です。人命に直接関わることなので、操縦士は運航可否の判断を間違わないこと。患者の容態を見て感情移入しすぎることがないように、常に冷静でいることを心掛けています。へリコプター業務で救命に携わる操縦を行う機会は限られています。自分の技術を活かして人の役に立てるということは、私にとって大きなやりがいになっています。

ヘリコプター運航は
チームワークの仕事

ヘリコプターは操縦士だけでは飛ばせません。機体を万全の状態に整えてくれる整備士、地上からサポートしてくれる運航管理担当者、事前に関係各所との調整をしてくれる営業担当者がいて初めて私たちは安心して飛ぶことができます。これからヘリコプターの操縦士になる人は、その事を忘れないでいただけたらと思います。また、資格取得のための操縦と業務で行う操縦は、それぞれポイントが異なります。たくさんの先輩や上司に指導してもらうことになると思いますが、その教え一つひとつが必ず活かされるときがきますので、しっかりと学んで、自分の夢を実現してください。

SCHEDULE

7:30 出社
7:45 始業 社内朝礼
7:55 飛行準備
8:20 ドクターヘリミーテイング
8:30 運航開始

お昼ご飯・昼休みはドクターヘリ要請の合間取れる時間に
17:30 17:30か日没30分前いずれか早い方まで要請受付
ドクターヘリ・デブリーフィング
飛行後、書類整理、機体清掃
18:15 退社
要請や整備作業・ミーテングなどにより変動