櫻井 由起子 Yukiko Sakurai
技術職/コンサル部門(防災)
2009年入社
大学院で地形学を学び、同社に入社。官公庁を対象とした防災分野全般の空間コンサルティングを担当。博士号(理学)、技術士(建設部門)、技術士補(応用理学)、測量士。
防災コンサルタント部では、河川や砂防などの分野を中心に、空間情報技術を駆使した防災コンサルティングを行っています。私が担当している業務は、国で管理している河川を対象に、紙ベースの主題図を、GISデータとして整備することです。立体視鏡で空中写真を見て、地形の起伏や成り立ちを読み取ってデジタルデータを作成する、アナログ作業とデジタル作業の橋渡し的な仕事です。業界において、両者の技術を持っている者は少ないと聞いていますので、やりがいを感じています。また、防災という「人の命に関わる」仕事をしていることも、大きなやりがいになっています。
技術の仕事は、経験を積み重ねていくことでレベルアップしているという実感が得られる仕事です。「昨年できなかったことが、今年は先輩の手を借りずに1人でできた」。そんなときには、もっと向上しようと意欲が湧いてきます。
防災コンサルタントの仕事は、様々な知識や技術も必要ですが、最も重要なのはコミュニケーションだと思います。仕事はチームで進めていきますし、お客様とのやり取りも多いので、相手の話にじっくりと耳を傾けることが大切です。
今までで一番嬉しかったのは、「櫻井さんには、安心して任せられる」と、お客様から言われたときですね。努力や苦労が報われ、本当に嬉しかったですし、さらに頑張ろうという気持ちになりました。
今は、「主婦で技術者」ですが、将来は「ママでも技術士」を目指しています。当社には、出産・育児を経ても働きやすい環境があるので、十分に実現可能です。今後も防災分野において、さらにステップアップしてきたいと思います。
仕事をするうえでは、技術士補や測量士などの資格が必要になってきます。しかし、知識・技術は入社してからでも学べますので、学生のうちは多くの人と接し、様々なことに挑戦し、見聞を広げるといいと思います。何かを成し遂げるという経験として卒論に一生懸命取り組むことも大切です。