人と仕事
航空事業
追いかけ続けた夢を30代で実現
小型ジェット機だからこそ
できること
2018年入社 操縦職/ビジネスジェット
池上 悟朗 Goro Ikegami
高校卒業後、航空業界とは異なる道に進んだが、「後悔したくない」と、パイロットへの道を目指す。現在、ビジネスジェット機の副操縦士として活躍中。
保有資格は、航空無線通信士、事業用操縦士(飛行機)、計器飛行証明。2024年10月に社内養成にて定期運送用操縦士(飛行機)を取得。
初めて飛行機に乗った日に
決めた将来の夢
初めて飛行機に乗ったのは、幼稚園の時でした。乗るまでは大きな鉄の塊が空を飛ぶことが信じられず、とても怖かったのですが、いざ飛行機が離陸滑走を始め上昇したときの力強さ、また機長からの「本日は天候もよく、窓の外にキレイな富士山が見えます」という優しい声のアナウンスに誘われて、上空から見た富士山の美しさに感動し、幼心に「いつか自分も、飛行機の機長になる!」と心に決めたことを、今でもはっきりと覚えています。
働きながら資格を取得
高校を卒業後、パイロットの試験を受けましたが、身体的条件から不合格となり、その夢は叶いませんでした。夢を諦めきれないまま、他の仕事をしていた時に、パイロットをしている知人から身体的条件が変更になったことを聞き、再度挑戦。プロのパイロットになるための第一ステップとして、アメリカで自家用操縦士資格を取得しました。その後、日本に戻って、再びアルバイトをしながら事業用操縦士・計器飛行証明の資格取得にも挑戦し、晴れて32歳で、就職に必要なすべての資格を取得することができました。
33歳で子どもの頃
からの夢を実現
パイロットを職業にするには、いくつかの道がありますが、常に求人があるとは限りません。私も資格取得後、すぐにパイロットの職に就けたわけではなく、33歳の時に初めて小型プロペラ機のパイロットとしての就職が叶いました。その後も2度、パイロットとしてのステップアップを実現するために転職をし、朝日航洋が4社目になります。これまでプロペラ機の経験しかありませんでしたが、朝日航洋ではジェット機に乗務することになり、入社後1年間の訓練を経てジェット機の操縦資格を取得し、副操縦士になりました。
機長を目指して
ジェット機の運航には、必ず機長と副操縦士が乗務します。機長はそのフライトの全責任を負い、安全運航を担う役目。副操縦士は機長の指示のもと、安全運航のサポートを行います。副操縦士から機長になるためには、さまざまなフライトの経験と知識が必要になります。そのため今は副操縦士として機長のサポートをしながら、毎回、経験豊富な朝日航洋の機長方から、多くのことを学ばせてもらっています。私もいずれは、どんな運航も安心して任せてもらえる機長になることが夢です。
小型ジェット機だから
こそできること
大手航空会社が、あらかじめ決まっている運航スケジュールに合わせたフライトであるのに対し、当社のビジネスジェットはお客様のご要望に合わせた完全オーダーメイドのフライトです。また、朝日航洋の小型ジェット機は大型機と同じ経路・高度を飛行し、羽田・成田のような混雑空港へ運航できる性能を持ちながらも大型機では着陸できない離島空港などの短い滑走路へも離着陸することができます。そのため、本来なら乗り換えが必要な羽田のような大きな空港から短い滑走路しかない空港へも小型ジェット機なら、直行で行くことができます。限られたお時間の中で、移動時間を短縮されたいお客様にとって、小型ジェット機は必要不可欠な存在です。
SCHEDULE ある一日のスケジュール
9:00 |
出社 (飛行に向けた持ち物や機内用品の準備) |
---|---|
9:30 |
運航管理卓でブリーフィングを受ける (各装置の点検やフライトマネジメントシステムへの入力など) |
10:00 | 機体へ移動し、機体の出発に向けた準備 |
10:30 | お客様ご到着・往路便出発 |
12:00 | 往路便目的地へ到着 |
12:15 | 昼食 |
13:15 | 現地スタンバイ |
14:15〜 | 復路便出発に向けた準備 |
15:00 | お客様ご到着・復路便出発 |
16:30 | 復路便到着・お客様ご降機 |
16:30〜 | 飛行後のブリーフィング・事務作業 |
17:30 | 退社 |